サクラギの覚え書き

日常のこと

【筋少個人的ベスト5・3曲目】『Guru最終形』

筋肉少女帯アルバム「新人」収録。作詞作曲:大槻ケンヂ。8トラック目。「抜け忍」の後に来る、オーケン作曲の…………何? アコースティック? ジャンルがわかりません。無知ですいません。タイトルの読み方は「グールー」。「グルー」だったりもするようです。

もともとオーケンのソロプロジェクト「アンダーグラウンド・サーチライ」で発表された「Guru」が原曲で、新人収録にあたりそれをセルフカバーしたものです。原曲との違いは、オーケンの語りの部分がなくなっていることと曲のアレンジ。本城さんの優しいアコギと橘高さんの泣きギター、そして語りの代わりに筋少コーラスが加わっています。

これ、聞いてたらボロボロ泣いちゃうんですよ。理由わかんないんですけど、なんでなんでしょうか。もともと自分がなんで筋少の曲が好きなのかを文章にして論理的にまとめたくてこのベスト曲レビューを始めたはずなのに、Guruについてはなんで泣けるのか言葉にできません。哀しいという感情でもないし、嬉しいという感情とも少し違う気がするし、夜の植物園に血みどろのミルクドレス、夜の花、という情景の美しさからなのか、それとも血みどろになっても綺麗だと言ってくれる歌詞の優しさからなのか。橘高さんのギターの所為か、本城さんのギターなのか、三柴さんのピアノからなのか、筋少コーラスからなのか、あまりにも複合的な要素が絡まり過ぎていて言葉にできません。とりあえず泣くほど美しい曲だってことは間違いない。もうみんなつべこべ言わずに聞けばいいです(投げた)。

各所の反応を見てると、「語り」がないのに否定的な意見もあるようです。私は語りがないことで楽器陣のパワーがいかんなく発揮されていると思います。というかこの三柴さん&橘高さんのコンビネーションにオーケンの語りが載ると、うるさいかもしれない(笑) 三柴さんに筋少を加えて完成した音楽的な「最終形」ってことなんですかねー。
武道館ライブでも演奏されましたので、DVDにも収録されています。ライブテイクでは本城さんのコーラスが入って素敵です(本城さんファンの意見)。
ちなみにGuruはオーケンのソロアルバム「対自核自己カヴァー」にも収録されていまして、そっちはアコギ版のアレンジです。こっちのアレンジも好きで、個人的には最終形と甲乙つけがたいラインです。アコギって泣けるよね。……アコギのせい?

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