サクラギの覚え書き

日常のこと

【筋少個人的ベスト5・4曲目】『ツアーファイナル』

筋肉少女帯20周年記念シングル「ツアーファイナル」収録。作詞:大槻ケンヂ、作曲:橘高文彦。1曲目かつタイトルナンバー、橘高さん作曲のヘビーメタルパンク。
復活アルバム「新人」の次、20周年を記念して出されたシングルのタイトル曲です。14年ぶりの武道館の前に発表されたもので、思わせぶりなタイトルに当初は武道館で解散か、という憶測がそこかしこで流れたものです。
しかもこのシングル、発売前に着うたで一部分が先行公開され、しかしそれが「ロックバンドはいっつもツアー」から、サビに入る手前で切られていたため
「ラブイズオーバー」
「その日までまだ好きでいたら」
「ゴーホーム!」
などと突き放したフレーズの並びに、大変に心乱されました。
正直武道館後どういった活動をするのか予想できなかったこともあり(やっぱり解散?)
でもPVが公開されフルで聴いた時にその懸念は払拭されたのです。
(これって再会の歌じゃないか!)
ライブというのは現実から限りなく離れた夢のような場所(でも確かに現実でもある)だと思います。たった2時間あまり。終われば別れてしまう。だけどその2時間、バンドと観客は燃え上がるような恋をする。その恋は夢と現実の境目に浮き上がったような、とても淡いもので、終わったら恋は終わり、みんな現実に帰る。スモークも晴れ、客電もついて、バンドはいなくなり、ファンはそれぞれの現実に戻る。だけど、ロックバンドはいっつもツアーやってるからさ(仕事だし)、その日まで好きでいたならさ、その日も、今夜のように、「また会おう」……バンドと、それに恋しちゃってるファンの関係をここまでうまく言い表してしまうオーケンに素直にすげえと思わざるをえません。すわ解散か、とか、さっさと忘れろ、とか、不安を煽っておいて、こんな言葉をかけられた日にゃもう、ムチの次にアメですよ。落涙ですよ。今までの数限りないライブ、そして凍結と再生を通り抜けてきた筋少というバンドだからこそ、「いっつもツアー!」と言ってくれることの嬉しさといったら。ファンやっててよかった。
最後の「夢見ていた」が過去形なのは、「また会えたから」だと考えています。ラストで再会し、そして再びゴーホーム。また次の再会を夢見て、ツアーバスは走っていく。
筋少に限らず大好きなバンドが居て遠征なんかしちゃう方にもオススメできる曲です。

武道館公演の為に作られたような曲です。DVDに収録されております。ラストでは橘高さんのアレが見られます。過去映像と今をオーバーラップさせたPVも良いです。オーケンの新基軸特攻服がキュート。橘高さんのソロのどっか行っちゃってる顔の数々も良い。おいちゃんは渋かっこよくてマジフェロモンです。冒頭の内田さんの音頭とりも必見。

ツアーファイナル

ツアーファイナル